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Mariotトークセッション

小嶋一浩(Kojima Kazuhiro)
株式会社 シーラカンス アンド アソシエイツ
 代表取締役/建築家
URL:http://www.c-and-a.co.jp/

1958 
大阪生まれ。京都大学建築学科卒業後、東京大学大学院工学系研究科建築学専攻博士課程修了(原研究室)
1986  株式会社シーラカンス1級建築士事務所を設立 代表取締役
1988  C+Aに改組
1994  東京理科大学理工学部建築学科助教授
2004  東京理科大学理工学部建築学科教授、京都工芸繊維大学特任教授
Award
2001 
2001年度日本建築学会設計競技最優秀賞(技術部門「POROUS/AIR WRAPPING」東京理科大学小嶋研究室他と共同)
2002  AR+D AWARD「スペースブロック上新庄」、イソバンド・イソダッハコンテストグランプリ受賞「宮城県迫桜高等学校」
2003  千葉市優秀建築賞「クリニック/ハウスN」、第6回ARCASIA建築賞GOLD
MEDAL「スペースブロック上新庄」、建築業協会賞(BCS賞)「宮城県迫桜高等学校」、日本建築士会連合会優秀建築賞「ヒムロハウス」
2004  日本建築学会作品選奨「ビッグハート出雲」
Project
<国内代表作>スペースブロック上新庄、宮城県迫桜高等学校、ヒムロハウスなど
Project(ongoing)
<国内>千葉市立打瀬第3小学校(仮称)
<中国・北京>伴山人家
<カタール・ドーハ>Education City,Central Library


面出 薫(Mende Kaoru)
株式会社ライティング プランナーズ アソシエーツ
 代表取締役/照明デザイナー・武蔵野美術大学教授
URL:http://www.lighting.co.jp/

1950 
東京都生まれ。東京芸術大学美術学部デザイン科卒業後、同大学院美術研究科修士課程修了
1990  株式会社ライティング プランナーズ アソシエーツ設立
住宅照明から建築照明、都市・環境照明分野まで幅広い照明デザインのプロデューサー、プランナーとして活躍するかたわら、市民参加の照明文化研究会「照明探偵団」を組織、団長として精力的に活動を展開中。
Award
北米照明学会・国際照明デザイン賞・優秀大賞、国際照明デザイナー協会賞・最優秀賞、日本照明学会・照明普及賞、日本文化デザイン賞、毎日デザイン賞などを受賞。
2002 
北米照明学会Award of Merit「日本科学未来館」
2003  IALD honorable mention「せんだいメディアテーク」
北米照明学会Award of Distinction「OASIS 21」
2004  日本照明学会日本照明賞「国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館」
Project
<国内代表作>東京国際フォーラム、JR京都駅、せんだいメディアテーク、六本木ヒルズなど
Project(ongoing)
<国内>東山魁夷美術館、茅野市市民会館
<中国・北京>中国中央電視台、北京オペラハウス
<シンガポール>最高裁判所、国立図書館




面出:
面出です。C+Aの小嶋さんです。
今日はよろしくおねがいします
小嶋さんとこういう感じでお話できるの楽しみにしてきたのですけれど、COOL JAPANというテーマを頂きまして、私も小嶋さんも特に海外の仕事を。


小嶋:
そうですね。そういうリクエストを頂いています。


私たちが日本を越えて、海外でやっているプロジェクトがどんなふうに辛くて、どんなふうに楽しくて、日本人がどうして最近海外に飛び出していくのか...そういうことをお話しようと思っています。

そうは言っても面出さんと僕ではやっている数が全然違いますから...
僕はたまたま出かけていって巻き込まれた事件のような話しか出来なくて。
ですから先に喋らせてもらって、一般化するのは面出さんというイメージでいきたいと思います。(笑)


僕たち照明デザイナーって言うのは非常に細かい仕事をたくさんしなきゃいけないので、明らかに建築家よりたくさん働かされているという実情を、今日はご紹介したと思います。
僕は今日お見せするプロジェクトは絞ってきました。
最初に小嶋さんから20分、僕から20分、各々が関わっている仕事を紹介して、その後テーマに従って二人で 話を進めていきたいと思います。
では最初に小嶋さんからお願いします。


今日は時間が限られてますので、丁寧に喋るのではなくて、どんどん見て頂こうと思っています。
最初は今年2月に出来上がったカタールの仕事です。
カタールって遠くてなかなか思ったときに行けないので、これは現場の最後の頃の検査の時に撮ったものでまだ周りは出来ていません。
壁の奥が黄色く光っているところは自然光で、パネルの裏側の黄色が反射して、ああいう色になっています。
夜になって、照明をよく見て頂くと、光源は白なんです。パネルの色の反射だけでこうなっています。色が反射して色がついています。実際にはこちら側の壁も真っ白なんだけど黄色く見えています。
日本だと光をあてにして作っても、雨の日、今日みたいな日が多いわけですけれども、自然光がとにかく強い砂漠ですから、そこだけは全く違うと...
また、アラベスクの世界なので、理屈を言わないと、どういう模様なんだってものすごい突っ込まれます。
初めてこういうことをやったけど、結構楽しかったです。
赤く囲ってあるところが、北側の立面です。
地面に広げたやつを起こし絵にして決めていますから、スタートする場所と辺の長さを決めると、全部決まる。これは模型で、東側の朝日から昼過ぎ、午後、日没前というものです。
この日没前だけは大嘘で、空が真っ赤になっちゃうから全然見えない。で、夜にうつります。
今日は建築の説明はもうしません。
ダブルスキンでダブルウォールになっていて、ダブルルーフになっているのは直射制御です、そいつをどう使うか...スケマティックデザインと言って、矩計りつきの基本設計くらいのものを出すのに、ジャスト二ヶ月。
この辺の模型も全部その二ヶ月の中で作っています。

その後は何か言うと「デザインチェンジだ」と言われて、実施設計はシカゴの事務所。
現場にも行く回数が制限されていますのでこのために行ったのが5回と、この次のプロジェクトのために行ったくらいです。
高さ15mくらいあるんですけど、パネルは厚さが100ミリ。テーパーとってエッジのところは50mmにして、目地のところも50mmにして、ステンレスのケーブルで全部ぶら下げているので、ものすごく平面はきれいです。工事が始まって、やっているのみたら、良くこんなにきれいに作ってくれたなって感動するくらいです。普通はこんなの出来ないです。


これは教育施設なんですか?

そうです。大学の教養学部です。
インテリアの中も直射光が落ちてこないようにしているけど、全部デイライトでリフレクターで反射して、その間に照明器具が入っています。
初めて男女共学になるのですが、イスラムだからみんなベール被っている、だから知らない所から見られているのは、女の子は怖がっちゃうだろうと思って気づかいました。この学校は英語教育で完全にアメリカのソフトウェアでやるんです。
伝統的な風のタワーを地下の駐車場の換気に使っています。トップライトです。
実際にここは歩くとモアレが起こるので、本当にベールを潜り抜けてずーっと歩いているような感じになる。写真だとそれは全然撮れないですね。ここはオープンリソースエリアと言っている、カフェテリアです。
ここから今日のイベントに合わせて初めて作ってきたんですけれど、アメリカの大学のソフトウェアを持ってこようとしているので、オープニングセレモニーでは錚々たる面々や、いろんな大学の人達が来て、カタールファンデーションという所が運営していました。
このライティングは、ロンドンのミレニアムライトを仕込んだっていう人達が雇われて、前日にセッティングする時に遊んでいるところです。
ものすごい数の光を入れて、何にでもなると。この辺は僕らのコンセプトと全く関係ないです。
この二重の壁というのを使ったらどう出来るかと、仕込みの電気もすごいです。
これはパネルの裏側ですけど、本来のパーマネントで作るやつは、少ないライトをどうやって均質に見せるか、みたいなことをやっていたのに、こんなことをやるお金があるんだったら、これ置いていってくれと思いました(笑)。
ものすごい綺麗ですね。でも、すごいですね。一晩で仕込んで、ちゃんとキメて。
これなんかはエデュケイションシティですから、イスラムの女の子が勉強しているのを投影している。こんな風に大学の校舎の中にリッツカールトンが全部セッティングして、手前に磯崎さんがいらっしゃいますけれど、アルゴアだったり、いろんな錚々たるメンバーが来ていたらしいです。


次のプロジェクトで、これもオープニングです。
山本理顕さんとやった北京の建外SOHO。ちょっと変な色にして昔の中国風に見せているだけで、現代です。
CGにしか見えないものが建っちゃうのがすごいです。
真っ白で、僕らがやったのはこの低層の建物です。
丸いのがあって、ここは二重螺旋の階段になっています。
ほんんど、どうビルトインするかで設計が終わった感じです。
でもここに辿り着くには、沢山のクライアント相手に500平方mもある家を説明しました。
後で面出さんのにも出てくるかもしれませんが、CCTVとかのすぐ側で一番これからお金をかけてポテンシャルをあげようっていう場所です。
中国の物価でそのまま換算して一億四千万円。だから物価水準の差を考えると一軒で七億円くらい...
これ四戸いちになっています。
このプロジェクトの中で一番高価な建物だから、売れ残った時に大変だと、一番厳しい目で見られました。
でも蓋を開けてみたら、一棟買っちゃう人とかいて...今の中国、すごいです。
これがリビングルームなんですけど、ほとんど作りこんでいない。
何にでもなるってことが、この立地だと大事で、オフィスにする人もいれば、今、四層使ってエステサロンと美容院にしていたりとか、大企業のショールームだったりとかで、誰一人住んでくれていない。
でも住宅だと網戸を付けたりとか、商業施設に比べると、細かいことが結構大変なんですよね。地下は二層分の高さがあります。