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| 神谷 | では、順番で... 私は飲食店を中心にやってまして、日本中で結構あっちこっちあるんですが、少し福岡のネタもちょっと持って来ました。 あんまり沢山はやってないんですけれど、みなさんよくご存知の一風堂さんが出てきます。では、お願いします。 |
| 【一風堂 西通り店】 |
もともとこの場所はタコプルコというですね一風堂さんの、一風堂さんがお借りしていたビルではあったんですが、まだ一風堂が中に入っていなかった時にですね、すぐ本店のすぐ近くだったんですけれども、この話が僕にとって初めての一風堂さんとのコラボレーションさせていただくお仕事でした。ビル全体という構造ではあったんですが、お店そのものは1、2階だけ、実際には3階と屋上というのはですね若干タイムラグを持ってやったお店です。 一風堂さんはご存知のように非常にそのウェイティングが沢山あってですね、なんか外で待ってもらうのは悪いな、と。しかも待っていただく方にも悪いんですけども、ご近所の方にも隣のビルの玄関の前で並ばないでとかいう苦情もかなりあったものですから、ウエイティングルームをつくろうと。 本来ならば客席にしてやればですね、もっと売上の上がるお話ではあったのですが、それよりもここでお客さんに待っていただいて、そして少し簡単な「力の素通信(ちからのもとつうしん)」というですね一風堂さんが出されている、いろんな全国のラーメン情報とか、そういったもののちょっとした情報が見れるような、そういうものをつくりましょうということで... |
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| そしてあそこの渡り廊下みたいな所が、光る渡り廊下みたいな所があって、その奥に部屋がありまして、実はここは一風堂さんであって一風堂さんじゃないスペースなんですね。一般の一風堂のいわゆる赤丸とか白丸とかいうラーメンはここでは食べられません。 ここでは何があるかというと、ここの亭主の河原さんがいわゆる春のラーメンとか秋のラーメンとかあるいは全国の例えば池袋の大勝軒のおやじさんに来てもらってここで3日間だけ池袋のラーメンが食べれるとか、札幌のすみれさんに来てもらってラーメンが食べられるとか、そういう彼のネットワークの中で、その大将が直接来て頂いてそこでイベント的に一週間とかラーメンを出すということで、これは福岡の方にしかない福岡に居ながらにして直接その大将が来てここでラーメンを作ってくれるというお話があってやったものです。 この時に、たまたま壁が土壁で博多の赤い塗り壁でやってあるんですけども、僕たちはもともと名古屋でしたので、図面上で壁の左官を指示して現場に来て「あら、こんなに赤いわ」と「ちょっとイメージ違うんじゃないの」というお話だったんですが、実はここからですね博多の土を使うっていうのは一つの考え方なのかな、ということがありまして... |
| 【一風堂 六本木店】 |
六本木でつくりました。その前に銀座で一風堂さんをつくりまして、その後、六本木でつくった一風堂さんです。特別な意味はないのですが、入口のスケルトンボディに照明を入れて一風堂のロゴを入れたチビTシャツを飾りまして、それがなんだと言われますと何の意味もないのですが、六本木のちょっと裏通りだったものですから、なんとなく一風堂さんが六本木という風俗に対してどんなプレゼンテーションができるのかなということで、ファサードではチビTシャツを出してみました。 これは奥の席なんですけれども、ここでは先程の博多の赤土を使って、壁をつくりました。奥の蛍の様に光っている照明はレンゲをランダムにつけまして、そのレンゲの奥に裸電球というか、小さな蛍球を入れましてやりました。そして天井の赤い暖簾というのは一風堂さんのその頭に巻いているバンダナですね、それをその上からハロゲンを透過させてそういう空間をつくりました。 ![]() これは同じ六本木の奥の部屋に行く手前のカウンターのちょうどバックの所なんですが、こちらのほうは六本木なんできっと外人さんが多いんだろうなという事で、外人さんが多いのだったら結構「和的」なものも面白いなということで、後ろ側が荷物置きになっているのですが、その下の所に山水と墨とコケで「墨の枯山水」の様なオブジェをつくりまして、なんとなく外人さんて結構こんなん好きなんちゃうの、ラーメン屋さんですけれどもなんかそんな遊びをしてみました。 その上にある棚なんですが、これは良く見ると実はインスタントラーメンなんですね。もちろん一風堂さんはご存知の様に生麺でやっていますから、こんな揚げ麺のインスタントラーメンで一風堂を表現するなんて非常にアンチテーゼではあるんですが、なんかこういう質感というか、素材感というのが、ラーメン屋さんが用いる素材感というのが、例えばインスタントラーメンであっても面白いのかなという事でやってみました。 ![]() これはおトイレですね。実際にこのトイレットペーパーは使いません。使えるトイレットペーパーはちゃんと手元の横にありまして、ここで一風堂さんにお願いしたのは、本物のトイレットペーパーを切らすとですね、お客さんがこのガラスを割ってトイレットペーパーを取るかもしれないから、ガラスを割られない為にも、ちゃんと切らさない様にお願いしますねと、まぁそういうことだけお願いしました。 はい、お願いします。 |
| 【一風堂 大名本店】 |
これはもともと16年前に一風堂さんがこの博多で産声をあげた一番始めのお店のリニューアルということでですね、ここのオーナーの河原さんから「なぁ神谷、もし俺が16年この1軒だけでラーメン屋をやっていたらどんなラーメン屋をやっていたか、っていうやつをつくってみたいんや」と。だから新しくもなく、かといって16年前の古いままでもなく、でもただの21世紀型の一風堂でもダメなんやろうなと、なんかないんかな。 というお話から、まぁもちろん行かれた方もあるかと思いますが、通常一風堂さんで出している赤丸白丸というそういうラーメンはここでは食べれません。重ね味とか醤油ラーメンとか一般の一風堂さんでは出していないラーメンをここでは食べさせてくれます。中はやはり博多の赤土を使いましたが、色々とですね非常に悩みまして、ちょうどこの頃ですね河原さんと「五行」というですね、「木火土金水」という中国のいわゆる自然の何か素材の輪廻転生というか、まぁそういう物の考えかたで「木火土金水」という「木」と「火」と「土」と「金」と「水」というですね、そういう素材を使ってお店をつくろうという風でつくりました。 「木」の方はですね、実際に一刀彫で彫っていただいて、実は河原さんのお兄さんという方が彫刻家でいらっしゃいまして、そのお兄さんの方に相談をしまして、とにかく全部何かその木とか魂が宿るような飲食店として、一つの提案の中で出来る一つの思いというものを「木」とか「土」とか「石」とか、そういうものすごく分かりやすい素材感だけでやってみたいと。それで天井のコーナーも全部アールにしまして、いわゆる直線のないお店をつくろうということでやりました。 エアコンは直線で残念です。(笑)すみません。 |
| 【有無】 |
実はこれがその「木火土金水」という「五行」というコンセプトをベースにして、その西通りの一風堂さんの屋上につくりました。実は有馬さんのつくった建物からですね、ちょうど屋上が見えるようになってまして、まぁギリギリ違法建築といえば違法建築かなと。5つのブースがありまして、そこに1つずつ「土」とか「木」とか「火」とか「水」とかそういうコンセプトでいわゆる、ほこらの様な物をつくりました。 ←ここは、見ての通りの「水」の所ですね。ここでドリンクのオペレーションが出来るように、水場もここにあります。 |
→ここはですね、「金」の部屋ですね。金色の和紙というかそういうものを張りまして、金そのものではないんですが、そういう物を連想させるという空間です。 そして「有無」の中にあるトイレは、その一つの何か生命の育みがなんとなく感じられるような「たかがトイレ、されどトイレ」という気持ちでですね。 何か優しいトイレが出来ないかなという思いでつくったトイレです。 |
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