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特派員報告

’98年の7/1・2の両日、長崎と熊本にて照明デザイナー
面出 薫氏による景観セミナーが開催されました。

面出 薫氏は・・・

 光環境創造集団(株)ライティング プランナーズ アソシエイツ代表。
 「東京国際フォーラム」「新宿高島屋」「JR京都駅ビル」などの照明計画を手がけられ、国際照明デザイン賞・優秀大賞、国際照明デザイナー協会・最優秀賞など数々の賞を受賞。
 また、照明探偵団の団長として「街歩き」「ライトアップゲリラ」など幅広く活動。今もっとも注目されている照明デザイナ−です。

MARIOTくんも、そんな活発な活動をされている面出さんのセミナーを是非お聞きしようと,朝一番の飛行機で長崎空港へと向かいました。




pin1.gif (132 バイト)「2050年 NAGASAKI/KUMAMOTOの夜景」

 近未来ではなく、まだまだ想像のつかない2050年・・・
(面出氏はちょうど100歳になるそうです。MARIOTくんは??)
その半世紀先までに、沢山の選択枠があり、 
都市生活を豊かに快適にすごすために、自然と共存していくために私たちがなにを選択していくかが今後、重要なのです。

また、自分のプライベートな時間(人間性の回復)が夜にシフト、夜の価値観が増大してきている今、夜の景観の考え方がより重要になってきています。
日の暮れた後の12時間。
この闇の世界を光こそが昼とは違う新しい心地よい景観をつくることができるのです。

そんな切り出しから面出氏のお話ははじまりました。

以下は面出氏のお話です。



 夜のライトアップは長崎・熊本に限らず、日本全国で行われています。
しかし、観光の目的としての橋や城のモニュメントのライトアップもしくはポール灯などの器具デザインが主流であり、それらひとつひとつは確かにきれいではありますが、これはあくまで点としての絵ハガキでしかなく、今後これらを線としてまた面としてとらえ、日常に生活している市民が快適と思える、その街を楽しめる夜景演出が今後必要なのです。

 では、その未来を考えてみる前に20世紀がどのように発展してきたのか。
今後の課題と問題を発見するために、日本をはじめ世界45都市のスライドにその土地土地の音を絡ませ、20世紀世界の夜景ツアーに出掛けてみましょう!

(このHP上ではお伝えしきれなくて、残念ですが、世界中の夜景のスライドショーがその空気のBGMにあわせて繰り広げられ、本当に夜景飛行でもしているかのようでした。)

ハワイ/アラスカ/ロスアンゼルス/ラスベガスダラスメキシコシティシカゴニューヨークロンドンオスロストックホルムコペンハーゲンアムステルダムブリュッセルパリリヨンバルセロナミラノベニスベルリンモスクワプラハベネチアブタペストアテネイスタンブールマドリードカイロイスファンボンベイカトマンズティンブーバンコクハノイクアラルンプールシンガポールシドニー台北香港上海西安ソウル大阪東京

 日本は照明デザインの技術をアメリカから学びました。
まず、お手本にしたのが「電飾のマンハッタン」

クライスラービルやエンパイアステートビルが建てられた1920−30年頃、光の量が世界中でもっとも明るく、このマンハッタンの電飾こそが未来のあり方だと当時は思われていました。(しかし、これは安い電力量に基づいたものであり、エコロジー時代の21世紀には不向きな方法であると気づきます。)

そして、都市照明のエッセンスや心はパリやリヨンから学びました。特にリヨンでは市民が率先して行政を動かし、行政も積極的に取り組み「歩いていて気持ちがいい夜景の街」となっています。
日本の市民・行政もこうあるべきだと思われます。

 そして日本、
高度経済成長によりできあがってしまったカオス的な都市・夜景であり、
急激な高度経済成長によるモラルの誤りから「となりの店よりも明るくしなくては、物が売れない」といった光のたし算に終始。
コンビニ・自動販売機など、白い光や明る過ぎる光で街はあふれています。

 日本は照明デザインの技術をアメリカから学びました。

まず、お手本にしたのが「電飾のマンハッタン」
クライスラービルやエンパイアステートビルが建てられた1920−30年頃、光の量が世界中でもっとも明るく、このマンハッタンの電飾こそが未来のあり方だと当時は思われていました。
(しかし、これは安い電力量に基づいたものであり、エコロジー時代の21世紀には不向きな方法であると気づきます。)
そして、都市照明のエッセンスや心はパリやリヨンから学びました。特にリヨンでは市民が率先して行政を動かし、行政も積極的に取り組み「歩いていて気持ちがいい夜景の街」となっています。
日本の市民・行政もこうあるべきだと思われます。

そして日本、
高度経済成長によりできあがってしまったカオス的な都市・夜景であり、急激な高度経済成長によるモラルの誤りから
「となりの店よりも明るくしなくては、物が売れない」
といった光のたし算に終始。

コンビニ・自動販売機など、白い光や明る過ぎる光で街はあふれています。



●東京シカゴ/パリニューヨークの夜景




 では、そんな日本の夜景は今後どうあるべきなのでしょうか?
最近、光害という言葉を耳にしますが日本の都市のなにがいけないのでしょうか?

 ● 光害5条(改善されなくてはいけない5条)

 .均質・高照度
どこでも均一に明るくなくてはいけない(終戦後、明るさと均斉度が近代の美徳であった影のない世界づくり(リズムのない空間)

 .真っ白な光  
水銀灯などの白い光は、街に対して緊張感ができてしまいます。

 .まぶしい光
まぶしさ=明るさと考えがちですが、実は輝度が低いほうが人の表情は豊かにみえます。 人の目にやさしい光が今後大切かと思われます。

 .上から下への光
合理的な光ですが、緊張感のある光とも言えます。
横から、または下からの光も大切です。

 .変化しない光  
この50年間は変化しない光を理想にし、供給し続けてきました。
人間の内にある体内時計は光のうつろいの中で働きます。
不変な光ではなく、(朝日から夕陽へと移り変わる太陽の光のような)光のうつろいをつくることによって、時間をデザインする、時間の流れをつくっていくのが今後必要と思われます。

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