HOME特派員報告>フィンランド 自然光の取り入れ方 P.1/2
特派員報告

ここで、冒頭にも名前を出しましたアルヴァル・アアルトの自邸をご紹介しましょう。
アアルトも明らかに自然光を意識した設計を行っていると感じました。

燦々と光が差し込むリビング。
壁面いっぱいに窓が取られています。

驚いたのがこちらのウォークインクローゼットと洗面所!
どちらの天井にも付いている白い円、実はトップライトなのです。
クローゼットにはなんと他の光源が設置されていません。さらに、洗面所ではこのトップライトの光を、壁面に開いた四角い穴から隣のトイレに通して活用されていました。

自然光ではありませんが、こちらは一つの光源で二度おいしいペンダントです。
一方は下方へ、もう一方は壁面に当て、スポットライトとして利用しています。
このようなところにも、形の面白さだけでないアアルトのデザイン精神が伺えます。

さて最後に、フィンランドの夜の顔もご紹介したいと思います。

フィンランドの街路灯に多く見かけたのが、写真のようにアッパーのスポットと反射板を組み合わせた器具でした。
実際に点灯してみると、その表情豊かな姿にとても親しみを覚えました。

街路灯という機能にとどまらず、反射板がきれいに発光して..まるで紙飛行機が宙に浮いているかのように感じませんか?

また、反射板によるバウンスの光ですので、路面に落ちる光もやさしい印象になりますよね。


かもめが列を成して飛んでいるような姿。
わざと高さを変えている遊び心もまたチャーミングですよね。
点灯していない昼間でも、景観の一部として溶け込んでます。

また以前、ミラノの特派員報告のときにもご紹介しましたが、ここフィンランドでも、ワイヤーを張って灯具を吊るす「カテナリー照明手法」が用いられていました。
この方法はヨーロッパで多く利用されています。
シルエットがとてもシンプルできれいですね。



ヘルシンキの夜はとても静かです。
目立つのは、ぽつぽつと見える企業サイン程度。
ここで日本ならば、遠くの方に市街地のネオンで白く染まった空気の塊が見えそうなものですが、そんな影は見当たりません。写真でもわかるほどの深く透明な蒼が広がるばかりです。
ちなみに時計は既に21時56分。本当に日が長いですね!

フィンランドの人々の、季節とともに、そして時とともに生きる姿勢が、灯りを見るだけで伝わってくるように感じました。
北欧は環境問題において世界を先導する存在でもあります。
日本も学ぶべきところがあるように感じました。


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