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特派員報告

 そして、追悼空間へ...

追悼空間は、高さ8mの12本の光の柱が立っています。
そして一番奥(原爆落下中心地の方角)に原爆死没者名簿を納めた柱がありました。
この光の柱は、平和を願う気持ちを表しているそうです。

この12本の光の柱を見た瞬間、自分が無音に包まれるような、大きな何かを感じたような気がしました。

通常、街で見かける光柱は、少し光量が強い勢いもあるように思いますが、この光柱は、その光量をも計算されている、この空間・意味に沿ったものであると感じました。
この光の柱は、地上の水盤へと立ち上がっています。

 そして、夜...

この施設の地下部分は、17:30か18:30で閉館してしまうのですが、水盤部分は20:00頃まで見ることができます。
私が伺った3月も、17:30の時点では空もあまり暗くはなく、再度20:00頃に足を運びました。

夜、地上部分に突き抜けた光の柱も拝見できましたが、その周囲には...約7万余の「光」が広がっていました。
この7万個の小さな「光」は、1945年12月までの推計原爆死没者数だそうです。

「光」としては、石版にあけられた小さな穴を通した光ファイバーの「光」なのですが、伺ったところによると、そのファイバーのカットもひとつひとつ異なり、よって光もじっと見ているとひとつひとつが異なって見えるとのこと。まるで、7万の命のように...

あくまでも私個人の感想ですが、建築・商業施設分野で、「光」が与えられた意味・役割を、こんなにも強く感じた物件はありませんでした。
7万個の小さな「光」はもちろんですが、12本の「光柱」にも、入り口部分の「光」の回廊にも、追悼空間前室の一筋の「光」にも...