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特派員報告
光の館 - House of Light-

新潟地震よりの復興を心よりお祈り申し上げます。
今夏、若手照明デザイナーの方々と、「光の館」ツアーを決行しました。
「光の館 - House of Light」は光のアーティスト、ジェームズ・タレルの作品で、新潟県川西市に位置します。
この実験的な作品は、彼の作品世界を滞在生活の中で体験できる世界にも例を見ないものであり、瞑想のためのゲストハウスとして構想されたそうです。
タレルはこの構想を、谷崎潤一郎の『陰翳礼讃』の中から見出し、伝統的な日本家屋における親密な光に、自らが制作してきた光の作品を融合させることを着想したそうです。
建物としては、豪雪地であるために床を2.7メートルほど上げてほしいという北川フラム氏からの要望や、フラム氏から手渡された谷崎潤一郎の『陰翳礼讃』から、タレルはこの地域の伝統様式に則った家屋をつくろうと思ったそうです。
その構想通り、室内へは、大きくはりだした軒にさえぎられた陽の光や、障子を通した柔らかな光が差し込んでいました。
そして、その建物の屋根がスライド。
そのポッカリと開いた天井から、切り取られたような「空」が現れ、この「空」と室内の光の移り変わりを体感する事ができます。今回のツアーの目的です。
室内の人口照明は、ほとんどが間接照明で構成されており、調光がかけられています。
その調光のボリュームにも「Tuttell Light」という表示があり、微妙なタレルの世界がそこにも表現されていました。

四角く切り取られた「空」と室内の光の移り変わりは、2つのプログラムが容易されています。
夜のプログラムは夕暮れに合わせスタート。
皆であお向けになり、タレルの世界を堪能しました。
夜のプログラム中、実はこの「空」の部分は窓も何もなく開けっ放し。今となっては笑い話ですが、蚊と戦いながらの体験でした。
「空」が明けていくに合わせた朝のプログラムもあります。
眠い目をこすりつつ、全員出席でこちらも体感しました。さっすが、光好き集団!